アラスカ&ニューヨークの旅 〜回帰線〜 3/5

ニューヨークで知り合った方が、アラスカの北極圏に程近い”Huslia”という村を紹介してくれた。
そこに友人が住んでいると言う。
アサバスカンインディアンの子孫が共同生活を送っているという小さな村。
これは願っても無いチャンス、行く!!

ニューヨーク⇒フェアバンクス、そして小型飛行機に乗って、アラスカ原野の上を飛ぶ。
ずっと写真で眺めてきた景色が、今眼下に広がっているのだ。
緑一色の原野、湖、沼、湿原が広がり、ウネウネした川がたくさん流れている。



Husliaに到着。
ではまず村の案内をします。

”Huslia”看板



民家の入り口に飾られているムース(カリブー?)の骨



村の学校です。



病院です。



小さい村だけど教会は3軒もありました。



バスケットコートだってあります。



村一番の大通り。



そりゃあ時には人も歩いていますよ。



そりゃあ民家だってありますよ。



100年以上前に無人になった家だそうです。
きっとここでは今以上に、ネイティブインディアンたちが、自然と共に素朴で誇りある、
電化製品の一切無い、生活を送っていたことでしょう。
なんとなく、そんな様子が瞼の裏に浮かびます。



ブルーベリーを摘みに来ました。
こんなに綺麗に見える景色ですが、周りにはたくさんの蚊がいます。



魚を干し保存食にし、冬の生活に備えます。



この方の兄貴が昨夜、ムースを獲ったらしい。
ドライミートを作って、冬に備えます。



こうやって一週間干すそうです。
すると黒くカチカチになり、ムースの脂肪をつけて食べると何ともいえない独特の味です。
僕個人的には好きですよ☆



早朝のコユクックリバー。
神秘的。



Husliaの村を案内してくれて、いろんなところへドライブに連れて行ってくれて、一番仲の良かった方です。
実は、名前を知りません。
暇でウロウロしていると彼がフラッとやってきて
「ドライブに行くかい?」
と、よく誘ってくれました。
ドライブといっても、ダーティーなデコボコの道を、オレはバギーの荷台に乗って走る。
ケツは痛いし、振り落とされないように必死につかまり、
でも見える景色は言葉を失うほどこの世の今までの世界とはかけ離れた異空間、すごいの一言に尽きる。
果てしない荒野に湖、正にワイルドだ。
ただ困ったのは、ボヤっとしていると蚊の大群が襲ってくるのだ。
「あ、あそこに大きなブルーベリーがある、採りに行こう。」
なんて言って行こうもんなら、蚊の大群が襲ってきて、逆にバギーで逃げる羽目になるのだ。笑
そして、そんな日々に限ってカメラを持ち出すのを忘れ、写真には残せませんでした。
あの壮大な、言葉を失うほどの景色、僕の心の中にだけ残っています。
生涯忘れられない思い出です☆



ありがとう☆

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