アラスカ&ニューヨークの旅 〜回帰線〜 4/5ページ

フェアバンクスからHusliaへ行くとき、飛行機の窓から見たデナリ”マッキンリー”が強く印象に残ったので、
デナリ国立公園に行くことにしたのだ。
ここは昔からの憧れの地。
でも、有名な観光地なだけあって、何かと金がかかる。
でも、今行かないともう行けない気がしたし、行かないと後悔する。

Husliaからフェアバンクスへ飛行機で行き、そこからアラスカ鉄道に乗ってデナリへ。
このアラスカ鉄道というのは、アラスカを走る唯一の鉄道で、
1900年代から始まったというすごく歴史ある、風情溢れる、走るのも遅い(車よりも遅い!?)列車なのだ。
昔からの憧れであったアラスカ鉄道に乗って、デナリへ行く、正に夢心地。
映画「INTO THE WILD」のオープニングにもこの鉄道の映像が使われています。



北米最高峰マッキンリーの麓に位置する”デナリ国立公園”に到着。
あたり一面自然に囲まれている。
さて、これから何しよう。
晴れればマッキンリーが見えるはず。



キャンプサイトにテントを張る。
おっと、ウサギが遊びに来た。
ベンチの左下にいます。



おっ、なんだなんだ、一人で遠い目して何かを見つめている鳥くん。
左下にいます。



夜中、あまりにもの寒さに目を覚ました。
外に出ると、テントに霜が降りている。
何かおかしいと思い、外に干しておいた洗濯物を見るとカチンカチンに凍っている。
外の気温は−5℃。しかもどんどん下がっている。昼間は30℃近くあったのに。
どうせ寒くて寝れないし、火を熾し、腹ごしらえをし、山に登ることにした。

背の低い木々の中を歩き、森林限界地点を越え、頂上に到着。
この山は”マーガレット山”というらしい。
とりあえず写真を一枚。



頂上からは綺麗にアラスカ山脈を見渡せ、一際高く大きな山がマッキンリーだ。
雲ひとつ無い晴天に恵まれ、山頂を探検する。
大きな岩がたくさんあり、それが人工的に切断されたような、まるで巨人が積み上げたように岩が並んでいる。
何なんだこの景色は、まるで古代遺跡のようだ。
山頂には常に強風が吹いているのだが、風が止む所がある。
天気が良く、寝転んでいるといつの間にか眠っていた。
何とも不思議な古代遺跡の山。
きっと、ペルーのマチュピチュもこんな景色ではないだろうか。
もしかすると、マチュピチュ以前にデナリ一帯に文明が存在したのではないか。
アンコールワットの遺跡もこんな岩でできていたような気がする…。
いろんな想像が僕の頭を駆け巡っていた。









古くから、そして滅びてからもずっとデナリ文明を守り続けてきたスフィンクス。



白夜の季節、暗くなる心配がないからいつまでも遊んでいられる。
食料を抱えて川へ行き、長い時間ずっと本を読んだりしながら、動物が来ないかじっと待っていた。



熊やムースの足跡、糞はよく見かけるのに、なかなか実物と会えません。
熊の足跡。右上はムース。



夕日で紅く霞む山。



アラスカ山脈。
一番右の一際高い大きな山が”マッキンリー”です。



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